AV Watchの西田宗千佳のRandomTrackingで 「dビデオ」誕生とビジネス成長の秘密とは? という記事がありましたので読んでみました。
同じ映像配信ビジネスをしている者として興味深く読ませて頂きました。
阿佐美:結局、都度課金は面倒臭いんですよ。結局、見るまで面白いかわかりませんよね。見ないと分からないのではご迷惑がかかる。物理的なレンタルビデオ屋さんで「迷う」のは、それぞれにお金がかかるから迷うんだと思うんです。時々失敗もありますよね(笑)。
→ その「迷い」は、定額サービスには無いですよね。あと、コンテンツ毎の再生期限は気にせず、まとめて1ヶ月というのも分かりやすい。
ただし、一定量見たいと思うコンテンツは必要かと思いますが。
阿佐美:ただ、単に置いておいても見られるわけではないですから、「涙を誘う作品」のような特集を積極的に展開するようにしています。棚にあるものを引っ張り出してお客様にみていただく努力をしないと、なかなか作品の存在には気づいてもらえません。このマネジメントだけは、しっかりしないといけない、と考えています。せっかくあるものなんだから、見ていただかなくちゃもったいないじゃないですか。500円という価格は、正直安いです。でも、そこも含めチャレンジです。レンタルビデオ店へ行く手間と選ぶ手間、それを天秤にかけて選んでいただければ……。
→ そう、そのマネジメントをしっかりやることでこのお店にはこんなコンテンツもあったんだと品揃え感も見せられます。
阿佐美:高尚な戦略なんてないですよ。単に、好きだから、思い込みでやっただけです。ただ「見たい!」という要求に素直に応えていくことが大切だったのだと思います。
正直サービスをIT的に見れば、たいしたものではないです。でも、お客様のニーズやウォンツには応えられたのではないでしょうか。凄いことができると言って説明するよりも、テレビドラマの連続モノが見れますよ、アメリカのドラマが見れますよ、といったことが大切だったはずです。
これは、店員さんが自信をもってお勧めできるということ。難しくないから、自分で見て楽しいと分かっているものは、堂々とお勧めできる。そこがしっかりハマったんでしょう。書かれた資料を読むのではなく、実感を伴った営業が出来た、ということです。
→ 携帯電話の契約時に行っているdビデオストアの加入の勧誘の効果のくだりですが、分かりやすいサービスがあってこそのことという話です。また、「見たい」というニーズやウォンツにもあったのでしょう。
携帯電話ショップのスタッフが説明させるにしても、顧客に楽しめることを簡単にお伝えできないと加入者は増えませんね。
阿佐美:サービスの利用量が増えてくるのは、夜9時からなんです。
家に帰って食事し、7時・8時くらいの時間は、バラエティなどの「みんなが見る番組」が流れています。9時くらいになると、連続ドラマか映画です。そうすると「このドラマは見ない」「この映画は見ない」という、好き嫌いがはっきりと分かれる。テレビが提供しているコンテンツがターゲットされてしまっているんです。そのターゲットから外れた人々がどこに来るかというと、ここ(dビデオ)にくるんです。そこからトラフィックが上がる、という特徴がありますね。
→ この事例では、9時前後にお客様にコンテンツをオススメするターゲットメッセージを投げると効果があるかもですね。
同じ映像配信ビジネスを担当している者にとってはドコモさんの考え方や自分のサービスを振り替える良い機会となりました。
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